「美肌菌」を知っていますか? [美容]
私たちの体には、100兆個以上の常在菌が棲みついていると言われています。
その中で、皮膚にいるものを皮膚常在菌といって、善玉菌の表皮ブドウ球菌、悪玉菌のマラセチア真菌、ニキビでおなじみのアクネ菌などがあります。そして、善玉菌の表皮ブドウ球菌が「美肌菌」として今、注目を集めています
では、この表皮ブドウ球菌(美肌菌)は、どういう働きをしているのでしょうか?
表皮ブドウ球菌は、皮脂や汗を脂肪酸とグリセリンに分解します。
脂肪酸はお肌を弱酸性に保ち、雑菌や悪玉菌の繁殖をおさえ、保湿成分のグリセリンがお肌の潤いを守ってくれます。
この分解によってできる皮脂膜はまさに天然のクリームで、気温の変化や乾燥、紫外線、雑菌、カビ、ほこりなどの刺激から守ってくれる「バリアー機能」として大切な働きをしています。
ですから、表皮ブドウ球菌が減ってしまうと、お肌を弱酸性に保てなくなり、アルカリ性に傾いていきます。すると、悪玉菌が増殖を始め、肌荒れ・かゆみ・炎症などを引き起こしてしまうのです。
表皮ブドウ球菌を増やすには?
・汗をかく
表皮ブドウ球菌は、汗を餌にして増殖します。運動や入浴で汗をかきましょう。新陳代謝も活発になり、ターンオーバーも促されます。
・質のよい睡眠をとる
ターンオーバーが促され、ストレスの緩和にもなります。美肌のための基本ですね。
・ストレスを溜めない
女性の場合、ストレスによって男性ホルモンが増加すると、皮脂腺が刺激されて皮脂量が増えます。これが毛穴を詰まらせ、アクネ菌などの悪玉菌が炎症を起こして、肌トラブルの原因になります。
・脂質、糖質を取り過ぎない
肉類、魚介類、白米、パンなどは酸性食品です。あまり多く取りすぎると、身体が酸性に傾き、逆にお肌はアルカリ性に傾きます。お肌を弱酸性に保つには、野菜、果物、海草、きのこなどのアルカリ性食品を多く取り入れて、バランスの取れた食事を心がけましょう。
・身体を冷やさない
肌の温度が高いと、菌の働きも活性化します。体温が上がると免疫力もアップするので身体を温めることは大切です。
・洗い過ぎない
強力なクレンジングや洗い過ぎは、表皮ブドウ球菌を減らしてしまいます。ですが、余分な皮脂を取除いて清潔に保つことも大切です。
・正しいスキンケアとメイクアップ
皮膚呼吸ができないほどのメイクアップや、殺菌剤、防腐剤、保存料の入った化粧品は表皮ブドウ球菌を棲みづらくしてしまうので、注意が必要です。
美肌菌に活躍してもらうために、棲みやすい環境づくりを心がけて、上手に増やしたいものです
体調を整えるハーブティー [自然療法]
ゴールデンウィークが開けてから、1週間ほど経ちましたが
生活のペースは戻りましたか?
これからの夏場を元気に乗り切るためにも
この時期からの体調管理をしっかりしたいものです。
そこで、崩れたバランスを取り戻し
自然治癒力を高めるために有効なのがハーブです。
ハーブにはとても多くの成分が含まれていて、
その多くの成分が全体のバランスに働きかけ、作用も穏やかです。
こんなときに
☆ストレスからくる胃腸の不調に
ジャーマンカモミール+ペパーミント
ペパーミントティーは、ストレスが元になっている下痢、便秘、
腹痛に効果があります。また、このブレンドティーは、
就寝の1時間ほど前に飲むのもおすすめです。
☆不安や緊張が強く、不眠になりがちなときに
ジャーマンカモミール+パッションフラワー
パッションフラワーは、「植物性の安定剤」として知られています。
☆神経が疲労している時や、軽度のウツに
セントジョンズワート+ジャーマンカモミール
セントジョンズワートは暗い心に明るさを取り戻すことから
「サンシャインサプリメント」と呼ばれています。
セントジョンズワーとは格物代謝酵素を誘導するため、
次の医薬品との併用はできません。
インヒナビル(抗HIV薬)、ジゴキシン(強心薬)
シクロスポリン(免疫抑制剤)、デオフィリン(気管支拡張薬)
ワルファリン(血液凝固防止薬)、経口避妊薬
☆美肌のためにもハーブティー
シワ、シミ、たるみなどは皮膚の老化が根本原因です。
ほとんどのハーブティーには抗酸化作用があるので、
老化の元凶とされる活性酸素を減らすことができます。
そして、コラーゲンの生成に欠かせないビタミンCもまた、
抗酸化作用があります。
ローズヒップは「ビタミンCの爆弾」と呼ばれるほど多く、
ビタミンCを含んでいるので、他のハーブティーに加えると、
更に効果が高まります。
ハーブティーはブレンドすると相乗効果が高まるので、
色々なハーブをブレンドしてお楽しみ下さい
〔AA〕
季節の変わり目に有効なアロマテラピー [健康]
だいぶ気温が上がってきて、初夏を思わせるような日差しになってきました。
晴れた日は東京で27度近くまで上がりますが、
曇りの日は20度と、まだまだ気温差があります。
このような季節の変わり目は、自律神経が乱れがちになり
体調を崩しやすいと言われています。
自律神経を整える方法として、よく挙げられるのは
・質のよい睡眠を充分にとる
・ややぬるめの温度のお風呂に入る
・適度な運動
・バランスの良い食事を取る
など様々な方法がありますが、
ここでは「香り」をとりあげてみたいと思います。
五感の中でも嗅覚は、大脳辺縁系の扁桃体や海馬がその信号を
ダイレクトに受け入れ、神経同士の連絡が密な視床下部に伝わります。
「いい香り!」と感じた心地よさは視床下部へと伝わって、
副交感神経を優位にし、自律神経を整えてくれるのです。
アロマテラピーで使用される精油には、自律神経を整えてくれるものが
たくさんあります。
・自律神経調整作用のある精油
ラベンダー、ネロリ、ローズマリーベルベノン、マンダリン、
プチグレン、ゼラニウム、サイプレス、クラリセージなど。
・おすすめの方法
・ティッシュに一滴たらして、枕元に置く
・ディフューザーやアロマポットで香りを楽しむ
・湯船に1~2滴入れてアロマバスでリラックス。
これらの精油をブレンドしたり、お気に入りの香りをみつけて、
楽しみながら、体調管理に役立ててみてはいかがでしょうか
☆精油を購入するときは、学名を確認して100%天然のものを選びましょう。
☆直接肌につけるのは避けましょう。
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